四季恋歌
春にして君を知る。 濡れた瞳は未だ夢の内、 小さな唇のつむぐ言葉は この胸を甘く刺した。
夏にして君を見つむ。 直ぐに伸びた手足 向日葵の笑顔が この心を明るく照らした。
秋にして君を愛す。 天邪鬼な言葉と 紅く染めた頬が この気持ちを受け入れてくれた。
冬にして君を亡くす。 大人びた所作と 全てを諦めた笑顔が この恋を凍てつかせた。
そしてまた春にして
春にして君を想う
ただ、
君を想う。